お正月に読んだ本の中に 辻 静雄先生の、『料理に究極なし』という本がありました。
辻先生の料理に対する視点が興味深い本でした。
その中で面白かったのが、タイトルにあった料理に究極はないという言葉でした。
よく究極の味、究極の料理と絶賛されるが、料理というものは日々進歩しているものだから、今この味が最高であっても、究極ではないという内容でした。
とても共鳴しました。
今日のスープより同じ材料でも明日のほうが美味しくなくてはいけないと、日々思いながら厨房に立っている私に勇気を与えてくれました。
以前落合シェフの話で何年も変わらない同じ味を続けることの 難しさを伺い当店のタマゴサンドでお話しましたが、こちらも正論だとおもいます。
守り続ける味と進化し続ける味覚これこそ料理の奥の深さと面白さだと思います。料理は一生勉強です。

何だかまだお正月のお酒が残っているのか、偉そうなことを言ってしまいましたが、お待ちがえなく。
私はただのおばさんですから・・・